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Viva La Vida ビヴァ ラ ビダって、「今を生きる」 を感じること。 実在人物の軌跡、考え、心、光と闇に触れて感じるスペース ☆ 私的セレクト図書館。 

ラベル 友情 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2014/07/13

さかな の なみだ (さかなクン、お魚イラストレーター)

Advantage : 情熱/人間力
Key : 本/絵本/男性/日本/イラストレーター/魚/海洋生物学/心温まる/いじめ 

Info : 




 さかなクンの素朴な言葉が、トツトツと並べられているシンプルな絵本。
自分の“いじめ”に関する体験を、さかなの世界に映して、さかなクンの視線で語っています。
その内容は、決していじめ加害者を非難するものでも、説教じみた教訓風でもありません。
自身の体験を通した結果として語られている言葉は多弁では無いけれど、雄弁。誠実で、前向きで、心に染みます。
結びのフレーズ・・・・広い空の下、広い海へ出てみましょう。・・・・素敵だと思います。

子供から大人まで、心温まる、ふっと心が笑顔になる絵本だと思います。
最後に、さかなクンの生い立ちとイラストがチョッと載っています。好きな“魚”を貫く情熱と純粋さ、勇気、それを見守る家族環境に、なるほど!です。タコにはまって、タコ博士になりたかった子供時代の話には親近感を感じ、笑ってしまいました。

2013/12/21

世界がもし100人の村だったら (推定原文著者ドメラ・メドウズ、生物物理学者)

原題 : If the world were a village of 100 people
Advantage : 社会貢献/友情/幸福の意味
Key : 本/世界/環境問題/ネット・ロア

Info :

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 これは、インターネット・フォークロア、“ネット・ロア”と名付けられ、グローバル時代を反映して生まれてきた、今も発展中の民話です。
「世界がもし100人の村だったら」の元は、ドメラ・メドウス氏の「ザ・グローバル・シチズン」(1985年著)の一部と推測されています。推測というのは、ネットで拡散されていく過程で、1000→100人、序章や結びに感想等が加わっていたり、原文とは詳細が異なる様々なバージョンが存在し、今も変化し続けているからです。
 メールが転送される度に、受信者の気持ちが積み重ねられ、一つのメッセージへと結実していく、、、恐らく、世界は1つという善意と責任感の気持ちで。例外的なジャンルではありますが、ここで“沢山のヒトの気持ち”を重要視し、今回紹介させていただきました。

絵本の内容は、100人という身近なスケールに当てはめて、世界の環境問題や社会問題を提起し、皆で考えて救おうと呼びかけるものです。

~結びの文抜粋~

もしもたくさんのわたし・たちが
この村を愛することを知ったなら
まだ間に合います
人びとを引き裂いている非道な力から
この村を救えます
きっと

 子供にも大人にも読んでほしい絵本だと思います。皆、世界市民の1人として。

2013/12/20

おにいちゃんのハナビ (一般人の実話、引きこもり)

Advantage : 勇気/家族の愛/心の弱さ
Key : 本/映画/男性/日本/一般人
Info :
    DVD

おにいちゃんのハナビ (朝日文庫)おにいちゃんのハナビ [DVD]

 実話を元にした小説(脚本)、病弱な妹の運命を見守る苦しさ、死に直面した絶望、それから愛するヒトの死を受け入れ、自分にできることを考えて歩き出すまでの、「心の旅」の物語です。
ある一人のおにいちゃん、太郎の、妹ハナを大切に思う気持ち、自分を変えようと歩みだす勇気、“ハナに捧げる花火”を作る姿に感動します。
 そして、その特別な“ハナの花火”が天国に向かって花開いた次に、“おにいちゃんの花火”が、太郎のためにサプライズで打ち上げられます。

 一家がハナの療養のために、東京から移住してきた地、新潟県小千谷市片貝町では、花火祭りに「奉納花火」を打ち上げる風習があります。全ての花火は、人生の節目を祝う気持ちを込めた奉納花火なのだそうです。
 
 二人はとても仲の良い兄弟でしたが、いつも家族、生活の中心はハナという環境で育ち、太郎は自分の本心を言えないまま過ごしてきました。段々と心の歪みが大きくなり、誰にも心を開かない中学、高校生活を送り、ハナの死が避けられない状況になった時に、とうとう心が折れて、引きこもりになってしまいました。
しかし、どんな時も努めて明るく、必死におにいちゃんを励まして、引っ張り出そうとするハナの健気さに心動かされ、始めはハナと二人一緒に、少しずつ外と交流を持とうと動き始めます。
 しかし、ハナは楽しみにしていた花火祭りを待たずに亡くなり、引きこもり脱出のリハビリ中の太郎は、深い悲しみを前向きに生きる力に変えて進む決心をします。そして、“ハナに捧げる花火”を
上げる、その花火も自分で作ると誓います。
 
 引きこもりからの脱出、一大決心だったと思います。ハナのために頑張るおにいちゃんを、そっと見守ってきた人々、ハナの友人等、周りの沢山の人達からの気持ちで、「あなたの頑張る姿に励まされました」というアナウンスで打ち上げられます。
これ実話、泣ける話です。

 一歩踏み出す自分の勇気、それから、ハナと周囲の温かい気持ちが結びついて咲いた花は、心に染みる美しさだっただろうと思います。

2013/12/16

バックビート (スチュワート・サトクリフ、もう1人のビートルズ)

原題 : BACKBEAT
Advantage : 情熱/友情/愛/ビートルズの青春
Key : 映画/男性/海外/アーティスト/音楽/ビートルズ

Info : DVD

バックビート BACKBEAT
 
 蒼い光の色。
例えるなら、冬の朝、どこまでも冴え渡って、悲しくて、優しい。
それでいて、未知の春を待ちかまえるような、凛とした光。
時代x映像x音楽が創り出す、この世界が好きです、真っ先に思い浮かぶイメージが、この色です。

 1960年のビートルズ、リヴァプールでメジャーを夢みていた青春時代の話。
ビートルズの5人目のメンバー、スチュワート・サトクリフのStoryです。

 19歳のスチュは、美術学校で親しくなったジョンに誘われ、一緒にバンド活動を始めます。
メンバーと一緒に飲んだり、喧嘩したり、エネルギッシュに若さを堪能する生活を楽しんでいました。そんな中、巡業で出かけたドイツのハンブルグで、スチュは、生涯の恋人となる女性写真家アストリッド・キルヒヘルと劇的な出逢いをします。

 アストリッドのアートに生きる姿を見ているうちに感化され、自分が本当にやりたいことを見つめなおします。そして、アストリッドと共に過ごし、アートに生きる道を選びました。
元々、美術学校では天才的なアートの才能を発揮していたスチュ、アートよりも音楽に心奪われて活躍していくジョン。
お互いに、自分には無い才能を認め合い、心の中ではリスペクトしあう関係を大切にしていました。しかし、バンド活動が軌道に乗ってきた矢先のこと、其々の強い個性と葛藤がぶつかり合います。ジョンもアストリッドに恋心を抱いていたため、割り切れない思い、友情、夢、気持ちは一層高ぶり、心は複雑に乱れます。

 決別は決定的なものに思われましたが、それでも、バンドがメジャーへの道を掴んだ時、考えに考えたジョンは、スチュを迎えに行くのです。スチュはジョンの気持ちを噛み締めながら断り、直後に頭の腫瘍によって倒れます。
それから21歳で亡くなる日まで、全力でアストリッドへの愛と、アートへの情熱を燃やし続けました。
それは、ビートルズのメジャーレコードを受け取った日でした。

 ジョンの静かな優しさ、仲間への愛を感じます。
そして青春の楽しさ、美しさと残酷さ。

もし、スチュがメンバーとしての道を選んでいたら。
アストリッドの恋人がジョンだったら。

 人生の分岐点て分からない、自分の選択 vs 運命の力。
今を生きることが、運命に働きかけていると思いたい。


関連Info : サントラ 

バックビート

2013/12/13

マンデラの名もなき看守 (ジェームス・グレゴリー、マンデラ氏を見守り続けた看守)

原題 : Goodbye Bafana
Advantage : 不屈の精神/人間力/勇気/信念
Key : 映画/男性/海外/ノーベル賞/マンデラ/リーダー/南アフリカ 

Info : DVD

マンデラの名もなき看守 [DVD]


 ノーベル平和賞受賞者、南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏が2013年12月05日に永眠されました。追悼の意をこめて、この映画を紹介したいと思います。 

 これは、マンデラ氏の苦難に満ちた長いアパルトヘイト闘争の中、27年にも及ぶ収監生活のほとんどを見続けてきた白人看守ジェームス・グレゴリーの手記を元に、1990年2月11日の歴史的な釈放日を掴むまでが綴られた映画です。
当時の社会情勢において、白人の視点であること、マンデラ氏に許可を得て映画化された経緯は貴重であり、政治が全てを巻き込んで家族や愛の問題に直面する時のマンデラ氏の姿、人間力が第三者の眼で語られていることに大きな意義があると思います。

 ジェームスは現地のコサ語や習慣に親しんで育ってきた過程で、黒人の幼馴染バファナとの関係や社会情勢の変化に気づき、受け入れるしかない心の葛藤を忘れようとして生活していました。ある時、コサ語が解るということでマンデラ氏の担当看守、つまりスパイに抜擢されることから始まります。

 白人と黒人、看守と囚人という立場から、始めは言葉を交わすことも少ないままに時は経過していきます。それでも日々の態度や考え方に接し、心に敬意と親しみが芽生え始めたました。そんな矢先、コサ語で知りえたマンデラ氏の息子のちょっとした情報を何気なく報告すると、数日後、その息子が疑惑の事故で死亡してしまいます。
ジェームスが罪悪感からお悔やみを述べると、苦悩に打ちひしがれた様子のマンデラ氏は、
「黒人と白人が平等な権利を持つ国が実現すると素晴らしいと思わないか?君は自由憲章を知らないのか?」と言います。
弁護士らしい答えですが、自分の信念と行動を貫くことで多くの同士が殺され、自分の一番大切な人までも失う心境は。。。アパルトヘイトに対する嫌悪と自由平等を実現するための闘争、誰かを憎んで人殺しをする戦争とは明らかに異なるという信念、人間性が現れている言葉だと思います、こんな最悪の闇の中においても。
それよりも、その言葉を聞いた時のジェームスの心は。。。。

 後年、ジェームスは何かとマンデラ氏にも気にかけてもらっていた自分の息子を、事故で亡くします。自分のスパイ行為のために命を失った人達、その家族の痛みを身をもって知り、後悔し、絶望して、マンデラ氏に真実を打ち明ける手紙を出します。
それでもマンデラ氏は、「知っていたよ。君は職務を遂行しただけじゃないか。」と責めませんでした。

 最後に、釈放されるマンデラ氏をテレビで見ながら、自由憲章を開くジェームスの姿で映画は幕を閉じます。

 監禁された塀の中で、来る日も来る日も新たな苦難に絶えるだけ。そんな状況の中でどれほど政治的信念=大儀、家族や愛、社会の理不尽さについて考えたことでしょう。
光を見ていた、光を失わなかったマンデラ氏の心は優しくて、とても強い。他の人には真似できない、世界の賞賛に値する素晴らしい生き方だと思います。
ただ、彼がこの人生を望んだかというとそうではなく、時や社会がそうさせたのであって、ずっと家族と共に楽しく過ごすような別の人生もあったのかと思うと悲しいです。

 今でも世界では人種や民族による差別や悲劇は続いています。
罪無き子供達までもが犠牲になる残酷なニュース映像を見ると心が痛み、人間の醜さや社会の不条理さに怒りを感じながら、それに勝つことができない無力さで、眼を背けたくなります。
 世界中で自由憲章を実現することは簡単ではないけれども、マンデラ氏の生き方を尊敬し、思い出すことは大切なことだと思います。
 眼を背けずに、光を見続けた。そして、その深遠な闘争に一生を捧げたマンデラ氏の信念と意思が、多くの人々に引き継がれることを願ってやみません。

関連Info : 映画 インビクタス/負けざる者たち Invictas    本 インビクタス 負けざる者たち

                     本 自由への長い道 ネルソン・マンデラ自伝  ← 映画化決定、近日公開


         

2013/12/12

愛しのフリーダ (フリーダ・ケリー、ビートルズを支えた誠実な仲間)  

原題 : GOOD OL' FREDA
Advantage : 誠実/ヒトの品格/友情/ビートルズの青春
Key : 映画/ドキュメンタリー/女性/海外/アーティスト/ビートルズ 

Info : 映画公式サイト


 ビートルズがメジャーになる前から解散までの11年間を、彼らと共に駆け抜けたフリーダという女性のドキュメンタリーです。裏方に徹したもう一人のメンバーとも言えるフリーダが、回想しながらトツトツと、時には幸せそうに語るシーンを基軸に、当時の映像と音楽を交えながらストーリーは進みます。
“彼女の眼”から語られるメンバーの真の姿、素のままの顔が、今までに知られていなかったエピソードや葛藤と混ざりながら鮮やかに浮かび上がり、ビートルズファンには新たな感慨を与えるのではないでしょうか。

“彼女の眼”とは?誠実、思慮深くて、Happyパーソンで、そしてトテツモナク頑固というフリーダの人柄が、どのシーンからも絶対的に感じ伝わってきます。その眼を通じて語る真実が全てで、そして、これはフリーダの半生、生き方を映す映画でもあると思いました。
今までお金や名声には興味を示さず、暴露本や秘蔵コレクション等は一切出したことがない、考えたこともなかったフリーダ。ビートルズメンバーとのファミリー的な愛やメンバーの心を、唯一大事に守ってきたフリーダの。

 それが何故この映画で沈黙を破ったのかと考えると、最初から最後まで、今でもビートルズが大好きで、大ファンであることに誇りを持っていたからなんじゃないかと思いました。
始まりは一ファンとしてビートルズに関わり、ヒョンなことから何時も何所でも一緒に過ごすことになった奇遇な、ジェットコースターのような時代の体験を、心の箱から出して全てのファンと共有したかった、伝えて後世まで残したかったから。

 どこまでも誠実でフェアー、そして愛しい頑固者の意思、生き方を見ました。
ジェットコースターで夢世界に連れて行ってもらったのに、自分の信じるものを見る眼を持ち続けて。
こんなヒトもいるのですね。

フリーダがファンクラブのリーダーで良かった。
ありがとうビートルズ!ありがとうフリーダ!!って叫びたい。

(そして早速ビートルズのTシャツを探して買いそうな自分。。。。)