Advantage : 挑戦/情熱/マネージメント力
Key : 本/男性/日本/美術/リーダー
Info : 本
蓑豊氏、美術史博士。
深い専門知識に加え、世界で活躍してきた自由な視点と経験を武器に、地方都市の新設美術館をプロデュース&マネージメント。記録的な来館者数を誇り、一躍有名になりました。
新美術館を創る、その土地は金沢城の前であること以外、0からのスタート。
コンセプト決定、ハコとなる建築を考案することから始まる計画進行の様子と思いが、生き生きと伝わってきます。企画や運営論を説くビジネス本というよりは、“蓑氏の新美術館創造大作戦”とでも呼びたくなるような内容で、挑戦、創造の楽しさを教えてくれます。
何故、この金沢21世紀美術館にだけ、人が集まるのか?
地方の現代美術館としては異例の、大きな集客力を保ち続けているのか?
未来的でユニークな建築と歴史文化的町並みとのコントラスト。新しい試み。
・子供に気軽に訪れてもらう、喜びを与える場所としての役割。
純粋な子供時代に、心に感動を受けることの大切さ。
・美術館はサービス業であることの認識、努力を続けること。
正直な感想として、予算の使い方、集客の努力、PR、利益の追求等の取り組み、考え方については、民間企業が当たり前にやっていることも多く書かれていました。
それができなかった今までのシガラミを飛び越えて成功した要因は、市長がこのプロジェクトに蓑氏を抜擢して一任した決断、それから、先ずは妹島さんの建築が世界的にも注目されたことが大きいだろうと思います。
蓑氏のアイデアと情熱が詰まった本、バイタリティ、パワーをもらえる気がします。
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