原題 : MARKETING LESSONS FROM THE GRATEFUL DEAD
著者 : デイヴィッド・ミーアマン・スコット、ブライアン・ハリガン
Advantage : 情熱/バイタリティ
Key : 本/海外/グレイトフル・デッド/マーケティング/環境問題
Info : 本
グレイトフル・デッド(コレよりGD)って、ヒッピーでラブ&ピースのバンド、あのGDでしょ?
それとマーケティングって、、、活動期間も1965~1995年じゃなかったっけ?
先ず、このタイトルに面白センサーが反応、昔からデッドベアのキャラクター好きということもあり、読んでみました。
二人の著者、 デイヴィッドとブライアンは、エコノミストで企業家、熱烈なデッドヘッズ(GD信者)です。GD愛と、ユニークな策略を感じさせる二人のストーリー展開も絶妙で、どこから読み始めても良い3つのチャプターから成り、赤字の重要ポイントマーク等は簡潔明瞭。GDポリシーの具体例を検証しながら、彼らの自由な精神を反映し、共感度が高い、楽しい読み物に仕上がっています。
ビジネス本以上、現代マーケティング実用書としての内容と完成度は、良い意味でショッキング、一気にGDワールドに引き込まれる感じです。
見た目も、普通であるはずが無いという期待通り、カバーや内ページは、シンボルのポップなイラストとカラー、書体が踊るデザインです。こんなの見たことない、コレクションものです。
この本で検証されているように、1965~95年の早い段階から、現代のSNS手法を見事に実践していることが解ります。
・ 歴史的な大ヒット曲は無いのに、何故30年以上もファンの心を掴み続けているのか?
・ 当時の業界常識をくつがえし、活動の中心はライブで、ライブ録音とグッズ制作フリーOK。
どのような仕組みで儲けているのか?
・ 2009年よりビジネスモデルとして検証され始めたのは何故か?今、注目される理由は?
それは、企業の価値とブランドは、ユーザー(ファン)によって造られる=企業の押し付けではないこと、ファンとの対等な仲間意識と立場=共存共栄、徹底したファンへのケアと満足度を意識してきたことが大きいと思います。
彼らの一貫したボランティア活動=企業CSRも特筆すべき点で、一層の信頼関係とブランディング効果を高めたと言えるでしょう。
音楽への情熱を貫く。
自分たちがやっていたことが、本当に好きだった。
GD魂は、やっぱりコレです。多くのデッドヘッズを魅了する根源は。
コレが意図せずとも、経済、社会、音楽の分野を融合し、今も影響を及ぼす社会現象に結実したのだと思います。
ITCとマーケティング関係、デッドヘッズ、興味を持った方へ、気になりませんか?
キニナル、キニナル、キニナル、、、読んだら理由が解ります。
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