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Viva La Vida ビヴァ ラ ビダって、「今を生きる」 を感じること。 実在人物の軌跡、考え、心、光と闇に触れて感じるスペース ☆ 私的セレクト図書館。 

2013/12/16

バックビート (スチュワート・サトクリフ、もう1人のビートルズ)

原題 : BACKBEAT
Advantage : 情熱/友情/愛/ビートルズの青春
Key : 映画/男性/海外/アーティスト/音楽/ビートルズ

Info : DVD

バックビート BACKBEAT
 
 蒼い光の色。
例えるなら、冬の朝、どこまでも冴え渡って、悲しくて、優しい。
それでいて、未知の春を待ちかまえるような、凛とした光。
時代x映像x音楽が創り出す、この世界が好きです、真っ先に思い浮かぶイメージが、この色です。

 1960年のビートルズ、リヴァプールでメジャーを夢みていた青春時代の話。
ビートルズの5人目のメンバー、スチュワート・サトクリフのStoryです。

 19歳のスチュは、美術学校で親しくなったジョンに誘われ、一緒にバンド活動を始めます。
メンバーと一緒に飲んだり、喧嘩したり、エネルギッシュに若さを堪能する生活を楽しんでいました。そんな中、巡業で出かけたドイツのハンブルグで、スチュは、生涯の恋人となる女性写真家アストリッド・キルヒヘルと劇的な出逢いをします。

 アストリッドのアートに生きる姿を見ているうちに感化され、自分が本当にやりたいことを見つめなおします。そして、アストリッドと共に過ごし、アートに生きる道を選びました。
元々、美術学校では天才的なアートの才能を発揮していたスチュ、アートよりも音楽に心奪われて活躍していくジョン。
お互いに、自分には無い才能を認め合い、心の中ではリスペクトしあう関係を大切にしていました。しかし、バンド活動が軌道に乗ってきた矢先のこと、其々の強い個性と葛藤がぶつかり合います。ジョンもアストリッドに恋心を抱いていたため、割り切れない思い、友情、夢、気持ちは一層高ぶり、心は複雑に乱れます。

 決別は決定的なものに思われましたが、それでも、バンドがメジャーへの道を掴んだ時、考えに考えたジョンは、スチュを迎えに行くのです。スチュはジョンの気持ちを噛み締めながら断り、直後に頭の腫瘍によって倒れます。
それから21歳で亡くなる日まで、全力でアストリッドへの愛と、アートへの情熱を燃やし続けました。
それは、ビートルズのメジャーレコードを受け取った日でした。

 ジョンの静かな優しさ、仲間への愛を感じます。
そして青春の楽しさ、美しさと残酷さ。

もし、スチュがメンバーとしての道を選んでいたら。
アストリッドの恋人がジョンだったら。

 人生の分岐点て分からない、自分の選択 vs 運命の力。
今を生きることが、運命に働きかけていると思いたい。


関連Info : サントラ 

バックビート

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